年収1000万円の高収入が実現できるかも!?柔道整復師のキャリアプラン
(画像=beeboys/stock.adobe.com)

柔道整復師を目指す学生の中には、将来は独立開業を考えている人も多いでしょう。独立して接骨院や整骨院を開業すれば、年収1,000万円に届く可能性も高まります。一方で開業を目指す場合は、施術スキルのみならず、経営に必要なスキルを身に付けることも重要です。

目次

  1. 柔道整復師の年収1,000万円達成は独立開業も一つの手段
  2. 独立開業を成功させるためには、さまざまなスキルが必要
  3. 独立に必要なスキルや知識は?勤め先で身に付けられるものは?
    1. 柔道整復師としての高い施術力
    2. 社会人としてのマナー
    3. 人材マネジメント力
    4. ITに関するスキル・マーケティング力
  4. 勤務先では身に付けられない知識、資金確保について
  5. 就職先選びは「スキルや知識が身に付けられるか」を基準にしても
  6. 治療院に勤務しながら高収入を得る選択肢も

柔道整復師の年収1,000万円達成は独立開業も一つの手段

柔道整復師にはさまざまなキャリアの可能性があります。整骨院や接骨院に就職したり、医療・介護施設に勤めたり、スポーツジムに就職してパーソナルトレーナーとして働いたり、といった具合です。

ただし企業に雇用される従業員という立場では、年収1,000万円は非常に高いハードルでしょう。とくに日本では年功序列の給与体系も残っていることから、一般的には20〜30代のうちにその水準まで給与が上がることはあまり期待できません。

しかし柔道整復師は独立して整骨院や接骨院を開業することで収入を増やすなど、自分の頑張り次第で収入を大きく増やすことができます。今回は独立開業を中心に、高収入を得るための柔道整復師のキャリアについて、考えてみましょう。

国試完全ガイド、就職活動、転職の極意などe-Bookを無料プレゼントを伝えるためのバナー画像

独立開業を成功させるためには、さまざまなスキルが必要

柔道整復師として働きながら年収1,000万円を目指すのであれば、独立開業するのが1つのルートとして考えられる一方で、必ず年収1,000万円が約束されるかと言えば、当然そうではありません。

柔道整復師としての技術だけでなく、整骨院や接骨院の経営を成功させるための、さまざまなスキルが必要です。その知識や経験がないまま開業すれば、年収1,000万円どころか開業資金の返済に苦しむ可能性もあるでしょう。

では、経営の成功につながるスキルとはどのようなもので、どうすればそのスキルを身に付けることができるのでしょうか。

独立に必要なスキルや知識は?勤め先で身に付けられるものは?

整骨院や接骨院を開業して成功させるために必要なスキル・知識は、大きく2つに分類できます。学校卒業後の就職先で身に付けられるスキル・知識と、そうでないスキル・知識です。

前者は、柔道整復師としての高い施術力、社会人としてのマナー、人材マネジメント力のほか、施設を経営するマーケティング力などが挙げられます。まずは、これらのスキルをどのように身に付けていくのがよいか解説します。

  • 柔道整復師としての高い施術力
  • 社会人としてのマナー
  • 人材マネジメント力
  • ITに関するスキル・マーケティング力

ここから下で1つ1つ説明していきます。

柔道整復師としての高い施術力

将来開業する整骨院や接骨院が、その地域で信頼を得て成功できるかどうかは、自分自身の施術の腕、そして雇用した柔道整復師の施術力にかかってくるでしょう。

つまり将来的に整骨院や接骨院を開業する場合は、自分が雇用した柔道整復師の指導役となり、施術所全体の施術レベルの向上を図る必要があります。

そして、良い指導役となるためには自分自身が高い施術のスキルを有している必要があります。そしてこうした施術力は独立する前に、勤務していた整骨院や接骨院で磨いていくのが一般的です。

高い施術スキルを身に付けるという点では、勤め先の整骨院や接骨院の施術レベルが高いほうがよいでしょう。先輩の施術の技を目で見て学ぶ機会や、先輩から助言を受ける機会に恵まれるからです。

在学中から将来の独立開業を決めている場合は、専門学校を卒業して最初に就職する接骨院や整骨院はしっかりした技術が身につくように、できるだけ施術の評判が高い施設の中から、施設見学をした上で絞り込んでいきたいところです。

社会人としてのマナー

接骨院や整骨院で開業する場合、社会人としてのマナーを身に付けていないと、ビジネスの世界でうまく立ち振る舞い、成功することは非常に困難です。

では社会人としてのマナーとはどういったものでしょうか。これは柔道整復師に限ったことではなく、「あいさつ」「時間厳守」「報告・連絡・相談」「整理整頓」「丁寧なコミュニケーション」「TPO」などのことで、具体的には次のような内容が挙げられます。

あいさつ 同僚・上司・患者様・出入り業者に対し、自ら進んで元気の良いあいさつができること。
時間厳守 出勤時間を守ること。打ち合わせなどに遅れないこと。書類の提出期限を守ること。
報告・連絡・相談 自分の中だけに情報をとどめず、チーム全体で情報を共有できるよう心掛けること。「ほう・れん・そう」と呼ばれる。
整理整頓 自分のデスクなどが常に整えられていること。
丁寧なコミュニケーション 同僚・上司・患者様・出入り業者などに対して、相手の立場に立った丁寧な会話などを心掛けること。
TPO 時・場所・場合に適した言動・判断をすること。

こうしたマナーを身に付けておけば、独立開業後に新たに雇用した柔道整復師に対しても、社会人としてのマナーをしっかりと指導することができるでしょう。

人材マネジメント力

将来開業する整骨院や接骨院の売上を高めようとすれば、規模を大きくする必要があるでしょう。自分1人で施術できる患者の数と、自分と従業員10人で施術できる患者の数では大きく異なり、比例して売上もアップします。

そして従業員を1人でも雇用する場合は、人材マネジメント力が求められるでしょう。人材マネジメントには、人材の採用や育成のほか、人材の評価や配置・異動など多岐に渡ります。

将来、従業員を雇わないと考えるのであればこのスキルは不要ですが、それでは年収1,000万円の目標はハードルが高くなります。つまり年収1,000万円を目指すのであれば、一定数の柔道整復師を雇用する必要があり、それにともなう人材マネジメント力は非常に重要です。

規模が小さい個人院では、こうしたスキルを身に付ける機会にはなかなか恵まれません。人材マネジメント力を身につけるためには、規模が大きな整骨院や接骨院に就職し、院長職やマネジャー職を経験するのが早道です。

ITに関するスキル・マーケティング力

これからの時代、経営を成功させるためにはITに関するスキルも重要です。

整骨院や接骨院のホームページ・SNSアカウントの作成のほか、整骨院や接骨院の予約サイトとの連携、キャッシュレス決済システムの導入など、自分自身がシステムを開発する技術を身につける必要はなくとも、事業として成功するためには、活用する知識は身につけておけるとよいでしょう。

こうした取り組みを積極的に行っている整骨院や接骨院に就職して、実践的なビジネスのノウハウを学ぶのが一番効率的です。しかし、こうした取り組みをほとんど行っていない整骨院や接骨院に勤めたとしても、自ら進んで知識を習得して勤め先で率先して取り組むことで、自然とスキルが身に付けられることもあるでしょう。

現在、柔道整復師を目指している人の多くはデジタルネイティブ世代です。これに対し、現在の整骨院や接骨院の経営者の多くはITに疎い人が少なくないのが現状です。そんな中、勤め先でIT関連の取り組みを買って出れば、心強く感じてもらえることでしょう。

ただし、デジタルネイティブだからといって、IT関連の取り組みを簡単に成功させられるわけではありません。マーケティングとデジタルを効果的に組み合わせて活用しなくてはならず、効果的な手法を学んでいく必要があります。

いずれにしても、このようにして独立前にITのスキルを磨き、知識を身につけておけば、独立してから効果的に集客などを成功させることが可能になるでしょう。

勤務先では身に付けられない知識、資金確保について

  • 法人の設立に関する知識
  • 開業資金の確保に関する知識

整骨院や接骨院を開業して成功させるために必要なスキル・知識には、勤め先では身に付けられない知識もあります。たとえば、法人設立に関する知識などです。

整骨院や接骨院を開業する場合、大きくは個人事業主として開業する方法と、法人を設立して事業をはじめる方法が考えられます。法人形態では経費として計上できる項目が多いなどのメリットがあるため、株式会社や合同会社を設立する人も多くいます。

ただし法人を設立する場合は、商号の決定や印鑑の作成、資本金の払い込み、登記書類の作成、社会保険関係の手続きについてなど、さまざまな知識が求められます。

また、実際に整骨院や接骨院を開業するためには「施術管理者」になる必要があります。施術管理者になるには、1〜3年間の実務経験と施術管理者研修(2日間)の受講が必要となります。(3年制の専門学校の卒業生は対象外)

さらに開業のためには、ある程度の資金も必要となるでしょう。一般的に接骨院の開業には規模によって数百万円から1,000万円程度が必要とされており、自己資金で足りない場合は金融機関からの借り入れも必要になります。

就職先選びは「スキルや知識が身に付けられるか」を基準にしても

柔道整復師として年収1,000万円を目指すのであれば、独立開業するのが一般的ですが、まずは実務経験を通じてさまざまなスキルや知識を身に付けることが重要です。

そして独立後に、より役立つスキルや知識を身に付けるためには、就職先選びが非常に重要です。就職活動では初任給の金額などに目が行きがちですが、将来的に独立を目指している人は、独立後に役立つスキルや知識が身に付けられるかという点も、比較基準に加えるとよいでしょう。

治療院に勤務しながら高収入を得る選択肢も

独立して年収1,000万円を目指すパターンもあれば、最近では治療院に勤務して高年収を得るパターンも増加しているようです。特に大手のグループ院ではインセンティブや手当ての仕組みを充実させて、若い時からでも能力次第で高い収入を得ることができるようです。

また、大手グループ院にはさまざまなキャリアの選択肢があるのも魅力。施術スタッフとして経験を積んだのち、治療院の院長や複数院を管理するエリアマネージャーを目指す人や施術を行うことだけに特化した専門職(エキスパート職)になることもあるようです。

独立以外にも多様な選択肢がある柔道整復師。年収やキャリアなど、自身の志向を明確にして将来どうなりたいかを検討しましょう。

国試完全ガイド、就職活動、転職の極意などe-Bookを無料プレゼントを伝えるためのバナー画像

【関連記事】
柔道整復師の年収はいくら?
https://jushin-career.jp/archives/5
柔道整復師の就職活動マニュアル
https://jushin-career.jp/archives/17
柔道整復師になるには?この1年でやるべきことを詳しく解説
https://jushin-career.jp/archives/12
鍼灸師の年収はどれくらい?
https://jushin-career.jp/archives/6
鍼灸師になるには?
https://jushin-career.jp/archives/11