柔道整復師の国家資格試験、合格するのは何割?難易度は?
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柔道整復師は、接骨院や介護福祉、スポーツトレーナーなどさまざまな場所で活躍できる可能性がある国家資格です。柔道整復師の国家資格取得を目指す人は毎年5,000人以上おり、新卒で受験した人の場合約85%が合格します。しかし柔道整復師の国家資格は難易度の低い資格なのでしょうか?資格取得における難易度や毎年の合格率、試験の詳細などを紹介します。

目次

  1. 柔道整復師の合格率は年々減少傾向にある
  2. 資格試験の前にすべきこと
    1. 学校に通い知識と技術を身につける
    2. 卒業認定を受ける
  3. 試験の内容と注意点は
    1. 試験は午前と午後に分けて行なわれる
    2. 合格基準について
  4. 学校での学習を基本に、自習にも取り組もう

柔道整復師の合格率は年々減少傾向にある

まずは柔道整復師試験の受験者数と合格率の推移について見ていきましょう。次の図表の通り、柔道整復師の国家試験を受験する方と合格率は近年減少傾向にあります。(新卒・既卒を含めた合格率)

【柔道整復師試験の受験者数・合格者数と合格率の推移】

柔道整復師の国家資格試験、合格するのは何割?難易度は?
(画像=柔道整復師試験の受験者数・合格者数と合格率の推移)
年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2012年度 6,503 5,349 68.2
2013年度 7,102 4,503 75.3
2014年度 6,858 4,503 65.7
2015年度 7,115 4,582 64.4
2016年度 6,727 4,274 63.5
2017年度 6,321 3,690 58.4
2018年度 6,164 4,054 65.8
2019年度 5,270 3,401 64.5
2020年度 4,561 3,011 66

出典:公益財団法人 柔道整復研修試験財団「柔道整復師国家試験の実施」ページを元に編集部が作成

合格率は6割前後で推移しています。受験者の約4割が不合格であることを考えると、柔道整復師の国家試験は難易度の高い試験といえるでしょう。

日々の勉強で確実に知識を身につけなければ、合格は難しいかもしれません。柔道整復師になりたい方は、国家試験を見据えた学習法が重要になりそうです。

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資格試験の前にすべきこと

  • 学校に通い知識と技術を身につける
  • 卒業認定を受ける

年々合格率が下がっている現状を鑑みると、柔道整復師の国家試験を受ける方は学校での授業と並行して国家試験対策も行う必要があるでしょう。

学校に通い知識と技術を身につける

柔道整復師の養成学校では、それぞれ国家試験対策を行っています。定期的な実力テスト、模試に加え、学校それぞれ独自に行う国家試験の分析、補習授業で、学生が合格できるようサポートしているのです。

教員に加え、卒業生も試験対策に協力する学校や、試験の直前には国家試験に向けた特訓の時間を設ける学校もあります。これら国家試験に向けた学習に参加することは重要です。

卒業認定を受ける

いくら国家試験対策をしても、学校から卒業認定を受けられない限りは国家試験も受けられません。座学、実技、臨床実習と、カリキュラムを確実にこなし卒業認定を受けましょう。

試験の内容と注意点は

  • 試験は午前と午後に分けて行なわれる
  • 合格基準について

柔道整復師の国家試験はどのようにして行われるのか、出題数や合格ラインなど試験の詳細と注意点について説明します。

試験は午前と午後に分けて行なわれる

柔道整復師の国家試験は、例年3月初旬、年に1回丸1日かけて行われます。解答は四肢択一のマークシート式です。

出題数は2020年度(2021年3月7日実施)で全250問でした。試験科目は解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論、関係法規の全11科目です。

試験は午前と午後に分けて行われ、それぞれ2時間30分の解答時間が設けられています。

同じく2020年度の試験では、午前の出題数が128問、午後の出題数は122問でした。1問1分強のペースで解答すれば、全問解答できる計算です。

合格基準について

2020年度(2021年3月7日実施)の試験では、必修問題が50問、一般問題が200問の計250問が出題されました。年によって出題数は変わりますが、合格ラインは同じです。

柔道整復師の国家試験では、必修問題と一般問題それぞれで合格ラインとなる正答率が異なるため注意しましょう。配点は同じで、どちらも1問1点です。

必修問題は正答率80%以上、つまり50点中40点以上で合格です。一般問題では、正答率60%以上で合格となります。一般問題は200問あるので、120点以上であれば合格です。

注意したいのが、必修問題と一般問題のどちらとも合格ラインを超えなければならない点です。どちらか一方が不合格になると、資格を取得できません。必修問題と一般問題をバランスよく学習する必要があります。

必修問題では、柔道整復施術の基礎、保険診療に関する知識、関係法規に関する知識が出題範囲です。 一般問題では前述の11科目が出題範囲です。一般問題は出題範囲が広く出題数も多いので、学校での学習に加えて自習もしっかり行う必要があるでしょう。

学校での学習を基本に、自習にも取り組もう

繰り返しになりますが柔道整復師の国家試験を受けるためには、まず学校で卒業認定を受ける必要があります。学校のカリキュラムをしっかりこなして、卒業認定を受けましょう。 また、新卒受験では高い合格率なのに対して、既卒受験では合格率が下がる傾向があります。 学校に通っている期間にしっかりと受験対策をして、新卒合格ができるように準備するのが望ましいといえます。

国家試験は筆記試験のみです。出題数が多く、また必修問題と一般問題それぞれで合格ラインを満たさなければ合格できない点に注意しなければなりません。各養成校で独自に行っている国家試験対策に取り組みながら、空き時間には自習をするなど、合格を目指して試験対策に取り組みましょう。

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