柔道整復師を目指そう!国家試験の概要、合格するための勉強内容は?
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柔道整復師国家試験は年に1度しか実施されず、合格率は60%台となっています。合格をつかみ取るためには、試験に関する最新情報や勉強方法を知ることが大切です。そこで今回は柔道整復師を目指す人のために、国家試験の合格基準や合格率、勉強内容などをまとめました。

目次

  1. 柔道整復師になるには、国家試験合格がマスト
  2. 柔道整復師の国家試験、試験科目と概要
  3. 気になる国家試験の合格基準は?
  4. 年々難しくなる傾向あり……。最新の柔道整復師試験の合格率は?
  5. どんなことを勉強すればいい?国家試験の勉強内容
  6. マストで対策!過去問題のチェック方法と勉強のコツ
  7. スキマ時間を活用!アプリを利用する勉強法
  8. まとめ:過去問題を繰り返し解いて国家試験合格を目指そう

柔道整復師になるには、国家試験合格がマスト

「柔道整復師とは、厚生労働大臣の免許を受けて、柔道整復を業とする者をいう」と柔道整復師法によって定められています。つまり、柔道整復師になるためには、柔道整復師国家試験を受け、合格しなければなりません。では、柔道整復師国家試験とはどのような試験なのか、また、受験資格について解説します。

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柔道整復師国家試験とは?

柔道整復師国家試験が実施されるのは、毎年1度のみ。試験を実施する期日や会場、受験願書の提出期限などの具体的な内容は、毎年9月のはじめごろに官報に掲載されます。ちなみに官報とは、国や各府庁から国民へ向けた公の文章や記事が掲載される発行物のことです。

受験資格

柔道整復師国家試験の受験資格は、「大学に入学する事のできる者で、3年以上文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した養成施設(専門学校)で知識および技能を修得した者」と学校教育法第90条に定められています。わかりやすくいうと、高校卒業後、柔道整復師の養成過程のある専門学校か、柔道整復学科のある大学で臨床系の専門科目を履修した人に、柔道整復師国家試験の受験資格が与えられます。

柔道整復師の国家試験、試験科目と概要

柔道整復師国家試験で出題される試験科目のほか、受験に必要となる手数料や手続きなどの概要をまとめました。

試験日および試験地

試験は、例年3月の第1日曜日に行われるのが通例となっています。直近、第29回(令和2年度)の柔道整復師国家試験も令和3年3月7日(日)に実施されました。今年度の試験日については、前述のとおり9月初旬に発行される官報を参照してください。

そして試験会場は、全国10の都道府県に設置されます。試験地は以下のとおりです。

▽柔道整復師国家試験の試験地

  • 北海道
  • 宮城県
  • 東京都
  • 石川県
  • 愛知県
  • 大阪府
  • 広島県
  • 香川県
  • 福岡県
  • 沖縄県

試験科目

試験科目は、以下のとおり11科目です。

  • 解剖学
  • 生理学
  • 運動学
  • 病理学概論
  • 衛生学、公衆衛生学
  • 一般臨床医学
  • 外科学概論
  • 整形外科学
  • リハビリテーション医学
  • 柔道整復理論
  • 関係法規

直近の第29回(令和2年度)では、午前の部で128問、午後の部で122問の合計250問が出題されました。各問題とも4つの選択肢から正しいものを選ぶマークシート形式でした。

受験手数料および受験手続

受験手数料は16,500円です。受験の手続きに必要となるものは、以下のとおりです。

▽柔道整復師国家試験受験のために必要な書類

  • 受験願書
  • 卒業(修業)証明書または卒業(修業)見込証明書
  • 写真(出願前6ヶ月以内に撮影したもの)

なお、受験願書、写真用台紙、受験手数料払込用紙などは、毎年11月中旬に「公益財団法人 柔道整復研修試験財団」より各大学・専門学校へ送付されます。そのため受験願書などは、自身の所属する大学や専門学校から受け取りましょう。

気になる国家試験の合格基準は?

柔道整復師国家試験の合格基準は、明確に定められているのが特徴です。目指す人にとって気になるのは、試験の合格基準ではないでしょうか?

国家試験の合格基準は厚生労働省ホームページをチェック

柔道整復師国家試験の合格基準については、厚生労働省のホームページ内「資格・試験情報」にて、「柔道整復師国家試験の合格発表について」という見出しで公開されているのでチェックしてみてください。

第29回柔道整復師国家試験の合格基準

参考として、厚生労働省ホームページにて公開されている第29回(令和2年度)の合格基準を紹介します。

▽第29回柔道整復師国家試験の合格基準

  • 必修問題は配点を1問1点とし、全50問中、その得点が総点数の80%以上。40点以上を合格とする。
  • 一般問題は配点を1問1点とし、全200問中、その得点が総点数の60%以上。120点以上を合格とする。
  • 必修問題および一般問題のいずれも合格基準を満たしている者を合格とする。

引用:厚生労働省 第29回柔道整復師国家試験の合格発表について

なお、第29回(令和2年度)の国家試験より出題基準が改定され、必修問題が30問から50問に増え、全問題数が一般問題200問と合わせて250問となりました。ちなみに、必修問題は各試験科目すべてから出題されるわけではなく、「柔道整復理論」や「関係法規」などの科目で学ぶ内容から「柔道整復術の基礎」「保険診療に関する知識」「関係法規に関する知識」などの範囲が出題されます。

年々難しくなる傾向あり……。最新の柔道整復師試験の合格率は?

合格基準と同時に注目すべきは合格率でしょう。「公益財団法人 柔道整復研修試験財団」のホームページより、直近3回の受験者数・合格者数・合格率をご紹介します。

▽柔道整復師国家試験第27~29回|受験者数・合格者数・合格率一覧

試験回数
受験者数
合格者数
合格率
第27回(平成30年度)
6,164人
4,054人
65.80%
第28回(令和元年度)
5,270名
3,401名
64.50%
第29回(令和2年度)
4,561名
3,011名
66.00%

引用:公益財団法人 柔道整復研修試験財団「1.柔道整復師国家試験の実施」掲載データより編集部で作成

直近3回分の結果を見てみると、おおよその合格率は65%となっています。ここ3回の試験では、合格率に大きな変化は見られません。しかし実は、約10年前に行われた第20回(平成23年度)の合格率は77.4%であり、第29回(令和2年度)の合格率と比較すると10%以上も高い結果となっています。

また、柔道整復師の国家試験は年に1度しか開催されません。一度で合格するためには、効率のよい試験勉強をすることが重要です。

どんなことを勉強すればいい?国家試験の勉強内容

柔道整復師国家試験に合格するためは、どのような内容を勉強すればよいのでしょうか?

国家試験合格のための勉強内容=試験内容

柔道整復師国家試験は、250問と問題数も多く、11科目から出題されるため必然的に勉強すべき範囲も広くなります。もちろん各科目の教科書をしっかりと読み込むことも大切ですが、勉強効率を上げるためには、過去に出題された試験内容を勉強することがおすすめです。なぜなら、試験問題になった項目や回答の選択肢として登場した文章・ワードはどれも柔道整復師が持つべき知識として重要なものばかりで、それゆえに今後も出題される可能性が高いからです。過去問題の解答を繰り返し、正解を選べるだけでなく、各選択肢の内容についても正しく説明ができるよう勉強することで、国家試験合格を目指しましょう。

専門学校などで学ぶ新卒受験者の合格率は高い!

「公益財団法人 柔道整復研修試験財団」のホームページでは全体の合格率のほか、新卒と既卒に分けた合格率も公開されています。先ほど、第29回(令和2年度)の合格率は66.0%であったとお伝えしましたが、新卒・既卒別の合格率は以下のとおりです。

▽柔道整復師国家試験第29回|新卒・既卒別合格率

  • 新卒…85.6%
  • 既卒…21.6%

引用:公益財団法人 柔道整復研修試験財団「1.柔道整復師国家試験の実施」掲載データより編集部で作成

この数字を見ると、新卒=現役受験した学生の合格率が圧倒的に高いことがわかります。

専門学校や大学などの在学生は、試験対策に特化したカリキュラムで学べるだけでなく、国家試験の出題数の変更や出題分野の傾向など試験に関する最新の情報や知識をリアルタイムに得ることができるため、毎年80%以上の合格率をキープしています。そのため、柔道整復師を目指す在学生は、現役合格の機会を逃さないように勉強に打ち込むことが大切です。

マストで対策!過去問題のチェック方法と勉強のコツ

試験に出題される内容に絞って勉強するためは、過去にどのような問題が出題されたのかを知る必要があります。では、柔道整復師国家試験の過去問題は、どこで入手できるのでしょうか?

過去問題は柔道整復研修試験財団ホームページをチェック

柔道整復師国家試験の過去問題は、先にも紹介した「公益財団法人 柔道整復研修試験財団」ホームページに公開されています。令和3年7月現在、第29回(令和2年度)から第25回(平成28年度)の過去5回分の過去問題をチェックできます。

各試験問題ともPDFの形式で掲載されているため、スマホで閲覧したり、プリントアウトしたりすることも可能です。

ちなみに、同財団ホームページには過去問題の解答は掲載されていませんが、インターネットで検索すると各回の正当番号も確認できます。また、過去に出題された全問題が1冊にまとめられた試験対策テキストなども販売されています。

過去問題から頻出問題がわかる。繰り返し勉強し実力をつける

過去問題をチェックしてみると、毎回のように出題されている問題があることがわかります。頻出問題を確実にクリアするためには、過去問題を繰り返し解くことが大切です。反復学習によって、確実に力をつけることができるでしょう。また異なる分野をバラバラに勉強するのではなく、同じ分野に絞って過去問題を解いていくことで勉強の効率アップも狙えます。

スキマ時間を活用!アプリを利用する勉強法

柔道整復師国家試験合格を目指すには、専門学校や大学の授業時間以外の時間をどのように使うのかも重要です。そこでおすすめなのが試験対策アプリです。スキマ時間の有効活用に役立つアプリをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

柔道整復師 国家試験&就職情報【グッピー】

「柔道整復師 国家試験&就職情報【グッピー】」は、柔道整復師国家試験対策と就職活動が同時にできるスマホアプリ。全過去問題を正解するまで反復学習できる「サーキット・ラーニング方式」を採用しているので、過去問題対策にぴったりです。「ふせん機能」が付いているので、苦手な問題や間違えた問題だけを集中して解くこともできます。

対象:iPhone・iPod touch(iOS 9.0以降が必要)、Android
価格:無料

柔道整復師 国家試験対策【国試黒本】参考書アプリ

医療系国家資格合格のための参考書「国試黒本/柔道整復師編」のアプリ版です。1ページごとに「このページは覚えた!」ボタンがあるのが特徴。学習が完了したページがひと目でわかるため、進捗状況や自信の得意or苦手分野の把握に便利です。また単語検索機能を使えば、気になる単語の意味を解説したページを表示してくれるのでスムーズに学習を進めることができます。

対象:iPhone・iPod touch(iOS10.0以降が必要)、Android
価格:30日間は無料。無料期間終了後はアプリを有料版にする、または書籍を購入

アプリ版国試対策

柔道整復師国家試験のための予備校、模試など行っている「ジャパン国試合格」が作成するアプリで、スマホなどの端末からログインして学習できます。毎月スケジュールに沿って問題が配信され、前年度版アプリでは、過去の「ジャパン模試」の出題内容を含む約4,000問が配信されました。採点結果が即集計されるため成績がひと目でわかる、画面に表示された「正誤表一覧」から問題をクリックすると回答と解説が表れるため問題を解き終わったあとすぐに確認できるといった使いやすさも特徴です。

対象:スマホ・パソコン・タブレットで利用可能。※前年度版実績。
価格:19,800円(税込)※前年度版実績。一括払いの場合。部活場合は4回払いで各4,950円(税込)

まとめ:過去問題を繰り返し解いて国家試験合格を目指そう

柔道整復師国家試験に合格するためには、試験概要や合格率、勉強内容を理解し、具体的な情報・知識を得て、対策することが大切です。また試験対策の勉強内容=過去問題といっても過言ではありません。過去問題は一般にも公開されているので、反復学習をし、理解度を深めましょう。スキマ時間の有効活用には、アプリを利用した学習もおすすめです。

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