女性柔道整復師の平均年収は?女性の割合や活躍の場を紹介
(画像=mapo/stock.adobe.com)

柔道整復師として活躍している女性は数多くいます。柔道整復師は年収も比較的安定しており、また結婚や出産、育児などのライフイベントを経ても活躍できる場が多いため、長く働ける資格としても人気です。現役の女性柔道整復師は、どのような職場でどのくらいの給与を受け取っているのか紹介します。

目次

  1. 女性柔道整復師の月収・年収は
  2. 女性柔道整復師の割合
  3. 女性が働きやすい職場の特徴
  4. まとめ:収入安定、長く働ける柔道整復師は女性にぴったりの資格

女性柔道整復師の月収・年収は

厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」によると、令和2年度の柔道整復師全体の平均年収は426万4,000円、月給の平均は25万7,000円です。国税庁の「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると女性全体の平均年収は296万円であることから、やや高い傾向にあるといえるでしょう。

ただし、これらの金額はあくまでも平均であり、年齢や職場、働き方などに大きく左右されます。特に女性の場合はライフステージによって時短やパートなどの雇用形態となるケースもあり、収入が変わりやすいといえるでしょう。

一方で「手に職」の仕事である柔道整復師は結婚や出産、子育てなどで多少のブランクがあっても即戦力として活躍しやすいというメリットがあります。現在は女性の施術師のニーズも高いため、ライフイベントに左右されにくく、安定した給与待遇が期待できます。

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女性に人気の資格取得で年収アップを目指す

女性柔道整復師が年収アップを目指すならエステティシャンやアロマセラピスト、リフレクソロジストなど、人気のある民間資格の取得がおすすめです。

柔道整復師の資格を持ち、筋肉や骨など身体のつくりを熟知しているからこそ、根本からのケアや治療ができます。国家資格を持つエステティシャンやアロマセラピストなどとして高い信頼を得られ、柔道整復師にとどまらず活躍の場が広がって、年収アップも目指せるはずです。

女性柔道整復師の割合

女性柔道整復師は全体の2~3割ほどで、男性の多い業界です。しかし近年では柔道整復師を目指す女性は増加傾向にあり、今後も女性柔道整復師は増えていくと考えられます。

その背景にあるのは女性柔道整復師の需要の高まりです。さまざまなシーンで女性柔道整復師が必要とされているのには、次のような理由が挙げられます。

  1. 女性は「女性に施術してもらいたい」
  2. 女性専門の施術院が増えている
  3. 介護施設など活躍の場が広がっている

それぞれの理由について詳しくみていきましょう。

女性柔道整復師が必要とされている理由1:女性は「女性に施術してもらいたい」

女性の患者様は、女性の担当者に施術してもらいたいと感じていることが多いものです。異性に直接体を触れられるのが苦手だったり、抵抗があったりする女性は少なくありません。そういった患者様にとって女性の柔道整復師が施術担当者となることは、大きな安心感につながります。

また、女性には妊娠や出産、育児、更年期などホルモンバランスの影響によって生じる体の悩みが多く、女性柔道整復師だからこそよき理解者として寄り添えます。男性相手には話しにくいデリケートな悩みや症状も女性であれば比較的話しやすいものです。女性柔道整復師であれば問診でも女性患者とスムーズにコミュニケーションがとれて、より的確な治療につながりやすいといえるでしょう。

つまり女性の患者様を増やしたいと考えている施術院にとって、女性の柔道整復師の採用を増やすことは自然なことだといえます。

女性柔道整復師が必要とされている理由2:女性の患者様が増えている

女性柔道整復師の需要が高まっている背景には、多くの治療院で女性の患者様が増えていることも理由の1つです。

女性の社会進出にともなって、体のケアを求める女性の患者様も増えてきました。男性柔道整復師から治療を受けるより、女性の柔道整復師のほうが安心できると感じる女性の患者様は少なくないと考えられます。

女性が社会で働くことはもはや一般的であり、今後も女性の患者様はさらに増えていくはずです。それによって多くの女性柔道整復師が求められるといえます。

女性柔道整復師が必要とされている理由3:介護施設など活躍の場が広がっている

柔道整復師の活躍の場は整骨院や接骨院、整形外科だけではありません。たとえば介護福祉施設では、現場に1名以上の配置が必要である機能訓練指導員として勤務することができます。超高齢化社会を迎える日本では介護施設の需要はますます高くなり、それにともなって機能訓練指導員も多く必要とされます。

機能訓練指導員は理学療法士や看護師、准看護師などでも就くことができますが、柔道整復師は筋肉や骨などの知識が豊富で、リハビリにも活かせることから現場で重宝されています。

特に女性柔道整復師は女性の施設利用者からの需要が高く、女性の採用に積極的な姿勢をみせる施設もあります。機能訓練指導員として実務経験を5年以上積むとケアマネージャーの受験資格も得られ、取得後にはさらなる活躍の場が待っています。

また、スポーツトレーナーとして働くことも可能です。フィットネスジムは女性の利用者も多く、女性のトレーナーに対応してもらいたいと考える利用者は多くいます。さらに、女性スポーツ選手の専属トレーナーとしても女性柔道整復師は人気を集めています。体のケアだけでなく、同性パートナーとしてメンタルのケアにもあたれます。

女性が働きやすい職場の特徴

女性柔道整復師のニーズは高く、さまざまな場で必要とされています。しかし職場によっては女性が働きやすい環境が整っていない場合も多く、仕事を続けにくいと感じることもあります。

それでは柔道整復師として女性が働きやすい職場の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。実際に就職する前に以下のポイントをチェックしておき、自分にとって働きやすい職場環境かどうか確認しておくことをおすすめします。

女性が働きやすい職場の特徴1:拘束時間が短い

まず、職場の営業時間の長さをチェックしましょう。営業時間が長い職場は、その分拘束時間も長いことが予想され、育児など時間的な制約が多い女性にとって働きやすい環境とはいえません。

治療院で働く場合、営業時間がイコール勤務時間ということはほぼありません。営業前の準備、営業終了後の事務処理、研修などもあります。したがって営業時間が短いからといって、拘束時間も短いとは限りません。生理痛やPMS(月経前症候群)と呼ばれるつらい症状などに悩む女性も多く、そういった方にとっても必要以上に拘束時間が長い職場は働きにくい環境です。

そのため、面接の場などで実際の勤務時間がどの程度なのかを確認しておくことが大切です。なお、営業時間は長くても、シフト制などを取り入れ、実働が長くならないようしっかり管理しているところもありますので、こちらも確認するようにしましょう。時短労働も可能になる制度を整えているグループ院もあり、結婚や出産などライフイベントの際によく相談することが大切です。

また、残業なしを推進している職場であればなおよいでしょう。残業が当たり前という認識の職場では、育児などを理由に残業できないときに他のスタッフへ自分の仕事をお願いしなければなりません。たとえ引き受けてくれたとしても、頻繁にお願いすることは気が引け、肩身の狭い思いをすることにもつながります。したがって、残業の有無も確認しておきましょう。

女性が働きやすい職場の特徴2:女性の同僚が多い

女性の同僚が多い職場を選択することもポイントです。なぜなら、女性の同僚が少ない職場では、男性相手に話しにくい仕事の悩みや相談を話題にしづらいことが多いためです。その結果、悩みをひとりで抱え込んでしまうケースも考えられます。

また、近い将来に妊娠や出産を考えているなら、育児中や育児経験者の女性がいるかどうかを確認しておきましょう。育児中や出産後に職場復帰した女性スタッフが働いている職場であれば、時短勤務や早退などに対する理解がより得やすく、働きやすい環境が整っていることが多いはずです。

女性が働きやすい職場の特徴3:育児休暇があり福利厚生も充実している

育児休暇の取得実績があるなど、就業先の福利厚生の充実度は、女性柔道整復師の働きやすさに大きく影響します。出産や育児などのライフイベントに対応して働きやすいか確認しておきましょう。さらに男性の育児休暇取得実績がある職場であれば、スタッフ全員の働きやすさに対する取り組みに積極的であると判断できます。

また、有給休暇が取りやすいかどうかもチェックポイントです。育児中は子どもの学校の行事や体調不良などがあることを考えると、有給休暇の取得しやすさは重視しておきたいところです。福利厚生制度などは大手グループ院が運営している整骨院のほうが充実している傾向にあるので、求人票や面接時などに確認するようにしましょう。

加えて育児中の女性だけでなく、男性スタッフや独身の女性スタッフも取得しやすい雰囲気であるかどうかも確認しておきたいポイントです。育児中の女性だけが有給休暇を取得しやすい環境では、そうではないスタッフから不満が出るなど人間関係に影響することも考えられます。

女性が本当に働きやすい職場とは妊娠中や育児中の女性だけが特別扱いされるのではなく、全員が変わらず働きやすいような環境に整備されています。入社前の面接などのときに確認しておくとよいでしょう。

まとめ:収入安定、長く働ける柔道整復師は女性にぴったりの資格

女性柔道整復師の年収は一般的な女性よりも比較的高い傾向があり、安定した収入が見込めます。

手に職がつけられる柔道整復師としての知識と技術を失わなければ、出産や子育てなどのライフイベントでしばらく第一線を退いていても、その後の復帰も叶いやすいでしょう。また、女性の柔道整復師の活躍の場は増えており、即戦力となる経験者は多く求められています。

柔道整復師は、正社員としてフルタイムだけでなく、時短やパート、アルバイトなどさまざまな働き方もできます。自分らしく働ける点も柔道整復師のメリットといえます。本文でも触れましたが、産休や育児休暇制度が整っている大手グループ院であれば、安心して働けるでしょう。

高齢化社会の加速や、女性施術者のニーズを考えると、今後はさらに女性柔道整復師のニーズが高まることが予想されます。また、女性の社会進出が進めば、女性が働きやすい環境がより整備されていくと考えられます。安定した収入で、生涯を通じて長く働ける柔道整復師は女性にぴったりだといえるでしょう。

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