柔道整復師の「就職先」10のパターンを徹底解説!
(画像=pololia/stock.adobe.com)

昨今、柔道整復師の活躍の場が広がっています。柔道整復師の資格を所有する人は、捻挫や骨折の治療ができ、さらにリハビリに対する知識とスキルも有しています。接骨院・整骨院以外に広がる柔道整復師のニーズと、就職先として考えられる10のパターンを徹底解説します。

目次

  1. 日本社会の高齢化で高まる柔道整復師のニーズ
  2. 柔道整復師の就職先10のパターン
  3. 給与が高い職場は?
  4. ワークライフバランスを整えやすい職場は?
  5. まとめ:柔道整復師の就職先はさまざま!自分にぴったりの職場を見つけよう

日本社会の高齢化で高まる柔道整復師のニーズ

柔道整復師は骨折や脱臼などの外傷の治療にあたるだけでなく、リハビリなど機能訓練のサポートも可能です。そのため整骨院や接骨院だけでなく、さまざまな場でその役割が求められています。

日本は超高齢化社会を迎え、介護分野においても柔道整復師は重宝されるようになってきてきました。高齢になると身体能力や筋力が低下し、これまでできていた動作が難しくなることも増えてきます。そんなとき、専門的な提案をできる存在が柔道整復師なのです。

また、近年は高齢者が要介護状態になるのを防ぐ「介護予防」に社会全体で力を入れており、外傷の治療や機能回復、リハビリを担える柔道整復師の活躍の場はまだまだ増えていくと考えられます。

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柔道整復師の就職先10のパターン

柔道整復師の就職先は多岐にわたり、さまざまな業界でその知識やスキルが求められています。

それでは柔道整復師には具体的にどのような就職先があるのでしょうか。10のパターンをみていきましょう。

柔道整復師の就職先1:整骨院・接骨院

整骨院や接骨院はもっとも一般的で、採用枠も大きい就職先です。グループ院や個人院など違いはありますが、基本は骨折や脱臼、ねんざなどの外傷に対し手技を使って治療する保険診療を行います。

一方で近年は肩こりや腰痛など慢性的な症状に対した施術や、ダイエットのサポートなどの自由診療を取り入れる院も増えてきています。一概に整骨院や接骨院といっても、セールスポイントはそれぞれに異なることも多いため、自分がどんな施術をしたいかなどをしっかり見極めて、就職先を選ぶようにしましょう。

柔道整復師の就職先2:整形外科等医院

整形外科や外科などの医院やクリニック内にあるリハビリ室で働く柔道整復師も多くいます。医師の補助的な役割を担ったり、専門知識を生かして患者様の運動機能回復のためのリハビリを担当したりします。テーピングやギプスなどの外固定も柔道整復師の仕事です。

また、医師や看護師、理学療法士や作業療法士などとの連携が多く、情報交換ができ、確かな医療知識を身につけられます。研修の場や臨床も多く、整骨院勤務では機会のないレントゲンでの画像診断の場に立ち会うこともでき、医療者としてスキルアップを図ることも可能です。

柔道整復師の就職先3:リハビリ施設

リハビリ特化型デイサービスなど、リハビリ施設でも柔道整復師は必要とされています。介護福祉施設では法律に基づき、機能訓練指導員を施設ごとに必ず一人以上、配置しなければなりません。そのため、柔道整復師は専門的な知識を生かし、利用者の運動機能や生活機能の回復に務める機能訓練指導員として重宝される傾向にあります。

利用者のリハビリを担当することはもちろん、身体機能を評価し、どのような機能訓練が必要か判断したり、機能訓練計画表を作ったりすることも機能訓練指導員の役割です。体の構造を熟知した柔道整復師の知識や経験を生かすことができます。

柔道整復師の就職先4:介護施設

特別養護老人ホームや老人保健施設、グループホームなどの介護施設でもリハビリ施設と同じように機能訓練指導員を配置する必要があり、こちらも柔道整復師が活躍できる場です。

施設形態によって役割や業務は変わり、介護の度合いによっては運動機能の積極的な回復を目指すよりも、日常的に必要な機能を取り戻していくことが目標とされる場合もあります。もちろんリハビリ体制が整った施設も多く、就職を考えるときには自分にどういった役割が求められているか確認しておきましょう。

施設によっては利用者の身体介護やレクリエーション担当など、一般の介護スタッフに近い業務を任されることもあります。実務経験を5年以上積むことでケアマネージャーの取得資格も得られるため、介護分野に幅広く携わりたいと考えている方にとって最適な職場だといえます。

柔道整復師の就職先5:訪問介護

訪問介護の現場でも柔道整復師は活躍できます。訪問リハビリの担当者として実際に利用者の自宅を訪れ、身体機能訓練などを行います。リハビリ施設や介護施設と異なるのは、利用者の自宅で行うため、実際の生活シーンに即した訓練もあわせて行えるという点です。

歩行練習やトイレ、入浴、家事などの動作、外出の訓練など、日常生活に直接つながる活動へ働きかけることができます。また、ご家族に対してより実践的な介助方法や過ごしやすい環境の整え方などのアドバイスも可能です。利用者一人ひとりの心身に合わせたリハビリを行えることは、訪問介護での大きなやりがいといえるでしょう。

柔道整復師の就職先6:プロスポーツチーム

厳密には就職ではありませんが、柔道整復師はプロスポーツチームのトレーナーとして働く道もあります。その際は、個人事業主としてプロスポーツチームと業務委託契約を結び、そのチームスタッフとして所属する場合がほとんどです。スポーツ選手は常にケガと隣り合わせであり、筋肉や骨格についての知識を持ち合わせている柔道整復師にとってぴったりの仕事です。

チーム付きのトレーナーとして働くために必ずしも柔道整復師の資格は必要ではありません。しかし、体の構造に詳しく、打撲や脱臼、捻挫などを手技で治療できる柔道整復師は、普段のケアから遠征への帯同まで重宝されます。

プロスポーツチームへの就職は、門戸が広いとはいえません。また、プロスポーツ選手を相手に、スポーツトレーナーとして長く活躍することを目指すのであれば、スポーツ医学や栄養学など、柔道整復師以外の知識も身につけていきたいところです。

柔道整復師の就職先7:スポーツジム

一般の人が通うスポーツジムなどでフィットネストレーナーとして働くこともできます。ジム利用者にトレーニングの指導を行うのが主な業務で、体力作りやダイエットなど目的に応じたプログラムの作成を行うこともあります。

この場合も柔道整復師の資格は必ずしも必要ありませんが、トレーナーには体の構造などに関する正しい知識が必要です。したがって筋肉や骨格など体に関する知識を体系的に身につけている柔道整復師はスポーツジムでも存在感を発揮できるでしょう。フィットネストレーナーに向けた民間資格を合わせて取得しておくとさらに活躍の場が広がります。

柔道整復師の就職先8:リラクゼーションサロン

アロママッサージやタイ式マッサージ、カイロプラクティック、リフレクソロジーなどのリラクゼーションサロンでも筋肉や骨格のスペシャリストである柔道整復師が求められています。

マッサージなどの方法でお客様の体へ直接アプローチするため、柔道整復師の持つ筋肉や骨格についての知識やスキルを生かして、根本からのアプローチが可能です。国家資格を持つセラピストとしての付加価値をあげれば差別化も図れ、ニーズも高まるでしょう。

柔道整復師の就職先9:エステサロン

エステサロンにおいても、リラクゼーションサロンと同じようにお客様の体に直接触れるため、柔道整復師の知識や経験を十分に生かせます。

また、女性の柔道整復師にとって女性スタッフの多いエステサロンやリラクゼーションサロンは働きやすい職場でもあります。ライフステージに合わせた働き方が可能だったり、育児休暇などの福利厚生が充実していたり、女性が働きやすい仕組みが整っていることが多いためです。

柔道整復師の就職先10:教員

柔道整復師の養成学校で教員として教壇に立つこともできます。そのためには、5年以上実務に従事したのちに柔道整復師専科教員認定講習会を受講し、「専科教員」となる必要があります。専科教員は専門学校や大学で柔道整復師になるために必要な教育課程だけでなく、実技も教えることが可能です。

ただし、一般的な柔道整復師と違い、人に教える立場ですので、向き不向きがある点に注意しなければなりません。相手の理解力に合わせてわかりやすく説明するスキルなどが求められます。

また、柔道整復師を目指す学生のサポートや受験指導なども行うため、教師としての熱意も必要です。後進の育成に努めたいと考える方は、教員への道を検討するのもよいでしょう。

経験を積んだ後には独立開業という選択肢も

柔道整復師には医師などと同じように独立開業権が認められています。柔道整復師の資格取得後に1~3年の実務経験を経た後、柔道整復師施術管理者の研修を受講することで独立開業できます。

ただし、独立資金の準備や、開業後は経営手腕も必要になるため、数年ほどの実務経験で開業するのはハイリスクといえます。まずは治療院の現場で柔道整復師として経験を積むのがよいでしょう。グループ院であれば、院長やエリアマネージャなどの経営感覚を養えるポジションを経験してから独立するのも手です。グループ院によっては、フランチャイズ展開・独立支援などの制度を設けているところもあります。

給与が高い職場は?

厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、柔道整復師全体の平均年収は426万4,000円です。患者様からの指名が入るなどによる歩合制を採用している院であれば、実力次第で収入を増やすことが可能でしょう。

また、独立開業し、経営を軌道に乗せることができれば、さらなる年収アップも期待できます。ニーズに応じた施術や、確かなスキルなど求められることは多いものの、多くの患者様の信頼を得られれば、年収1,000万円を目指すことも夢ではないかもしれません。

ワークライフバランスを整えやすい職場は?

整骨院や接骨院の営業時間は8時30分から20時までなど長い場合が多く、開店前準備や閉店後の業務も含めると拘束時間も長くなりやすい特徴があります。一方で整形外科などのクリニックでは診療時間が9時から19時までなどのケースが一般的であり、院にくらべると拘束時間が短いため、比較的ワークライフバランスが整えやすいといえるでしょう。

ただし、シフト制を取り入れている治療院もありますので、面接の際に実働時間について確認するようにしましょう。

まとめ:柔道整復師の就職先はさまざま!自分にぴったりの職場を見つけよう

柔道整復師の就職先は整骨院や接骨院だけにとどまりません。介護やスポーツ、美容など多岐にわたります。それぞれに特徴があります。また、実務経験を積み、経営者として独立開業することも可能なのは柔道整復師の特長でもあります。

どんな施術がしたいのか、どのように働き、キャリアアップしたいのかなどをしっかり洗い出し、自分にあった職場を見つけましょう。

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