鍼灸師は就職難のウワサも 鍼灸師のニーズは低い?高い?効果的な就職対策は
(画像=mapo/stock.adobe.com)

「鍼灸師は就職難である」というウワサを聞いたことがありますか?この話は本当なのでしょうか。鍼灸師の求人数の状況や、活躍できる就職先、さらに希望の就職をかなえるための対策について解説します。

目次

  1. 鍼灸師が就職難とウワサされる理由は?
  2. 鍼灸師の求人数は?
  3. 鍼灸師の就職先をおさらい
  4. 希望の就職をかなえるために必要な準備
  5. まとめ:鍼灸師の求人倍率は低いがニーズは高い!しっかり対策して希望の就職先で働こう

鍼灸師が就職難とウワサされる理由は?

鍼灸師の就職先は決して少ないわけではありません。それでも就職難とウワサされる理由は、かつては地域の鍼灸院に就職するか、自分で開業するかの主に2つしか選択肢がなかったということが原因と考えられます。個人事業主として開業している鍼灸院では、一人社長として経営しているケースが多く、求人募集を行っていない院が多かったのです。鍼灸院の多さのわりに勤務している人があまりいない印象は、そのような点にあったのかもしれません。

しかし現在は鍼灸院・鍼灸整骨院だけでなく、医療や介護、美容、スポーツといった分野でも鍼灸師は求められています。就職先の幅が広がったのであれば、求人数が増えている可能性もあります。もしそうであれば、就職難というウワサはウワサに過ぎないのかもしれません。では、実際の求人倍率などはどうなっているのでしょうか?次から詳しく解説していきます。

国試完全ガイド、就職活動、転職の極意などe-Bookを無料プレゼントを伝えるためのバナー画像

鍼灸師の求人数は?

さまざまなフィールドで活躍できる鍼灸師ですが、求人数は決して多いとはいえないのが現状です。

2021年8月現在、医療・介護・福祉の転職求人サイト「GUPPY」では全国で1202件の求人、東京都では198件の求人があります。また、美容・治療・リラクゼーションの求人・転職情報サイト「リジョブ」では東京都の鍼灸師の求人は143件です。

職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、令和2年度の鍼灸師の有効求人倍率は0.8倍で、これは厚生労働省が発表している一般職業紹介状況の全体平均の1.18倍よりも低い水準となっています。

多店舗展開している鍼灸整骨院などでの募集が比較的多いものの、一般的な職種のように求人が豊富ではないようです。また、規模の大きくない地域の鍼灸院などが複数の鍼灸師を募集することは考えにくく、募集人数の少なさも求人倍率の低さの一因といえるかもしれません。ほか、ハローワークに求人を出す院があまり多くないのも理由としてありそうです。

鍼灸師の就職先をおさらい

活躍できる鍼灸師を目指し、就職活動を本格化させる前に、どのような就職先でニーズがあるのか、おさらいしておきましょう。働きたい分野や就職先を明確にすることで、より効率よく就職活動にも取り組めるはずです。

鍼灸師の就職先1:鍼灸整骨院

鍼灸師としてもっとも一般的な就職先は鍼灸整骨院です。患者様に対し、はりやきゅうを使って治療を行い、痛みを緩和したり症状を改善したりすることが主な業務内容です。加えて院内清掃や電話応対、書類作成などの事務作業を行うこともあります。

また大きく分けて大手グループ院、個人で開業している治療院とありますが、それぞれの職場のメリット・デメリットを比較検討しておくことも大切です。

あわせて読みたい>>>
鍼灸師の就職活動を制するポイントは? 求人のチェックの方法を解説
整骨院や接骨院、治療院の求人票の読み解き方!失敗しない就活

鍼灸師の就職先2:介護施設

デイサービスなどの介護施設で、利用者さんの痛みなどの症状改善に努めます。また、鍼灸師は一定の条件をクリアすれば、リハビリのサポートを行う機能訓練指導員として勤務することも可能です。

鍼灸師の就職先3:スポーツジム

鍼灸師はスポーツ業界でもニーズが高まっています。体の構造についての知識を持つ鍼灸師は、ジムで利用者さんに向けてトレーニングの指導や補助、適切なプログラムの作成などを行うトレーナーとして働けます。

鍼灸師の就職先4:美容サロン

美容を目的とした鍼灸サロンも鍼灸師の就職先の1つです。美容鍼と呼ばれ、女性の間で人気が高まっています。一般的な鍼灸院でも美容のコースを設けているケースもあり、美容鍼を行える鍼灸師のニーズは高いと考えられます。

鍼灸師の就職先5:病院のリハビリ科など

東洋医学の知識を活かし、病院のリハビリ科などで働く鍼灸師も多くいます。鍼灸治療はもちろん、検査の補助なども行うため、西洋医学に関する知識も必要です。

経験を積んだら独立開業の道も

鍼灸師は独立開業が可能な職業です。自分の理想とする治療院を求めて独立する鍼灸師は少なくありません。ただし独立開業するには一定の実務経験や深い知識と高い技術力に加え、資金力や経営感覚が求められます。

将来的に独立開業を考えている場合でも、まずは鍼灸院でキャリアを積んでからの方がよいでしょう。

希望の就職をかなえるために必要な準備

鍼灸師として希望の就職をかなえるためには、入念に準備しておかなければなりません。幅広い分野で求められているからこそ、なぜその分野や業界、職場で働きたいのかはっきりさせておく必要があります。どのような準備をすればよいか確認しましょう。

何を希望しているのかを書き出す

まずはどういった分野や業界で働きたいのかを書き出します。複数あってもかまいません。鍼灸師の活躍の場は増えています。準備や実際に就職活動をしながら徐々に絞っていけばよいでしょう。

希望する就職先を具体化しリストにする

希望する分野や業界を明確にしたら、働いてみたいと思う就職先を具体化し、リストにします。業務内容や待遇・福利厚生だけでなく、理念や社風、キャリアパスなどもチェックし、自分の仕事観との相性はどうか、働きやすい環境かどうかなど確認しておくこともおすすめします。

希望の院を見学する

就職希望先が具体的になったら、ぜひ見学に行きましょう。大手グループ院をはじめ、見学を積極的に受け入れているところは多数あります。学校を通じて見学希望を伝えたり、自ら電話をしたりして見学日程を調整しましょう。見学することで実際に働くイメージがつかめたり、就職への意欲がアップしたりします。言い換えれば、見学しないまま就職してしまうと、就職後「イメージと違った」となりかねません。つまり学生さんにとって、見学のメリットは計り知れません。また見学の際に気になった点があれば、その場で質問してみることをおすすめします。見学することで不安や疑問点を少しでも解消しましょう。

履歴書を書いて将来のビジョンを明確に

チャレンジしたい就職先が決まったら、履歴書を作成します。志望動機や自己PRなどを自分の言葉で文章にすることで、鍼灸師としてどのように活躍したいのかなどが見えてくるはずです。たんに「はり」「きゅう」を使った仕事がしたい、資格を生かして活躍したい、ということだけでなく、どのような鍼灸師になりたいかなど将来のビジョンをしっかりと持ち、面接に向かいましょう。

まとめ:鍼灸師の求人倍率は低いがニーズは高い!しっかり対策して希望の就職先で働こう

鍼灸師は求人数や有効求人倍率こそ低いものの、さまざまな分野から注目されている職業です。求人倍率の低さはニーズの低さを表しているというよりも、求職市場に多く出てこない仕事であることや、独立開業し個人で活動する人の多さが要因とみられます。そのため、「求人数が少ないから」と諦めるのではなく、どんな分野で活躍したいか考え、そこへ向かって努力することが重要です

また、鍼灸師の活躍できるフィールドはずいぶんと広がっています。どんな分野であっても、鍼灸師は専門知識や技術を活かし、相手に喜んでもらえるやりがいにあふれた職業です。興味のある分野や業界をはっきりさせ、しっかりと就職対策に取り組むことが大切です。

国試完全ガイド、就職活動、転職の極意などe-Bookを無料プレゼントを伝えるためのバナー画像