柔整国試の合格率は?柔道整復師免許取得までの流れを解説!
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柔整国試は柔道整復師になるための国家試験で、正式名称は「柔道整復師国家試験」といいます。国家資格である柔道整復師への道は、柔整国試に合格することから始まります。本記事では、過去の試験の合格率や概要、出題範囲などについて解説します。また、国試合格後にやるべきことをチェックし、「柔整国試とはなにか」を理解しましょう。

目次

  1. 柔整国試の過去5年の合格率は63%前後
  2. 柔整国試の概要を確認
  3. 柔整国試を合格した後にやるべきこと
  4. まとめ:柔道整復師の道は柔整国試合格から始まる

柔整国試の過去5年の合格率は63%前後

柔整国試における過去5年間の平均合格率は63%前後となっています。まずは、各年度の具体的な受験者数、合格者数を見てみましょう。

▽柔道整復師国家試験の受験者数と合格者数

試験回数(実施年) 受験者数 合格者数 合格率 新卒合格率 既卒合格率
第29回(2020年) 4,561名 3,011名 66.0% 85.6% 21.6%
第28回(2019年) 5,270名 3,401名 64.5% 84.8% 16.5%
第27回(2018年) 6,164名 4,054名 65.8% 86.1% 26.3%
第26回(2017年) 6,321名 3,690名 58.4% 78.5% 16.7%
第25回(2016年) 6,727名 4,274名 63.5% 82.9% 22.5%

参照:公益財団法人柔道整復研修試験財団「1.柔道整復師国家試験の実施|」

2017年度は合格率が60%を下回っていますが、ほかの年度は合格率63%前後で推移しています。ただし、新卒に限ると合格率は83%前後と高めです。その一方で、既卒の合格率は20%程度と低めに推移しています。これは、学校卒業後に勉強を続けることの難しさに加え、出題傾向の変更に対応するのが難しいからだと考えられます。

柔整国試は、受験者の上位何%が合格するという相対評価の試験ではありません。試験合格には、明確な合格基準をクリアする必要があります。

合格基準は以下のとおりです。

▽柔道整復師国家試験の合格基準

  • 必修問題:80%以上の得点
  • 一般問題:60%以上の得点
  • 必修問題、一般問題の両方が合格基準を満たしていること

2020年度の場合、必修問題は全50問で40点以上が合格ラインでした。一般問題は全200問で合格ラインは120点です。問題数は実施年によって異なりますが、合格基準は変わりません。

また、必修問題と一般問題の両方とも合格基準を満たす必要があります。どちらも合格基準をクリアできるように、かたよりなく勉強するようにしましょう。

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柔整国試の概要を確認

続いて、柔整国試の概要をお伝えします。受験資格や試験実施日、試験科目などをあらためて確認しておきましょう。

柔整国試の受験資格は指定の学校で3年以上学ぶことが必須

柔整国試を受けるには受験資格を満たす必要があります。受験資格は、指定の学校で3年以上学び、知識と技能を習得することです。文部科学大臣の認定する学校、もしくは都道府県知事の認定する養成施設が対象校です。必要なのは3年以上の学習ですので、対象には3年制の専門学校も含みます。

柔整国試の試験は毎年1回3月の日曜日に実施

柔道整復師の試験は毎年1回、3月上旬の日曜日に実施されています。

試験地は以下の10都道府県です。

▽柔道整復師国家試験の試験開催地

  • 北海道
  • 宮城県
  • 東京都
  • 石川県
  • 愛知県
  • 大阪府
  • 広島県
  • 香川県
  • 福岡県
  • 沖縄県

事前の注意や説明は午前9時から、試験自体は午前9時半に始まり午後4時に終了します。試験は午前と午後に分かれており、各試験時間は2時間30分です。

柔整国試の試験範囲は柔道整復理論や生理学など11科目

柔整国試の試験範囲は以下の11科目です。

▽柔道整復師国家試験の出題範囲となる科目

  • 解剖学
  • 生理学
  • 運動学
  • 病理学概論
  • 衛生学・公衆衛生学
  • 一般臨床医学
  • 外科学概論
  • 整形外科学
  • リハビリテーション医学
  • 柔道整復理論
  • 関係法規

出題範囲は11科目ですが、すべての科目から均等に出題されるわけではありません。柔道整復理論や解剖学からは出題が多くなる傾向にあります。11科目を平均的に勉強するのではなく、過去問を参考に重点的に学ぶ科目を決めて勉強するのがおすすめです。

柔整国試の受験願書には写真が必要

柔整国試を受験する場合、事前に受験願書を提出します。受験願書には、6ヵ月以内に正面から撮影した写真が必要です。写真のサイズは縦6cm横4cmで、裏面には撮影年月日と名前を記入します。撮影年月日の記載は忘れやすいため、撮影後すぐに書き込んでおきましょう。

受験願書とあわせて、卒業・修業証明書か卒業・修業見込証明書が必要です。卒業・修業見込証明書を提出した場合、試験後に卒業・修業証明書を提出しなければなりません。提出を忘れると受験無効となるため注意しましょう。

新卒の場合は学校単位で申し込みをしているところが多いようですが、個人で手続きをする際は提出期限などに特に気をつけましょう。

受験書類受付期間は1月上旬の10日間です。原則として郵送で、受付期間の消印がないと受け付けてもらえません。受験願書・写真を貼る台紙・受験手数料払込用紙は、11月中頃に各学校へ送付されます。受験手数料は1万6,500円で、公益財団法人柔道整復研修試験財団の口座に振り込みます。

柔整国試の合格発表は厚生労働省のサイトで確認できる

合否結果は、厚生労働省のサイトで合格発表日の午後2時以降に発表されます。受験地と大まかな受験番号を選択すると、一覧で合格者の受験番号が確認できます。

そのほか、厚生労働本省の低層棟講堂2階でも確認可能です。ただし、現在は新型コロナウイルス感染防止のため、厚生労働本省での合格者の掲示は中止しています。合否結果は、厚生労働省か柔道整復研修試験財団のサイトを確認しましょう。

柔整国試を合格した後にやるべきこと

柔道整復師として施術するには柔道整復師免許が必要です。柔整国試に合格したら、まずは柔道整復研修試験財団へ名簿登録を申請します。申請することで、厚生労働大臣から柔道整復師免許が交付されます。

登録申請に必要な書類は、柔道整復研修試験財団に申請書請求用紙を送って取り寄せます。申請書請求用紙と一緒に140円分の切手を送りましょう。受験願書を提出する際に、学校からすでに配布されているケースもあります。

申請書が届いたら、名簿登録の準備を進めます。申請書のほかには、診断書と登録済証明書が必要です。加えて、名簿登録には、登録免許税9,000円と手数料4,800円の費用がかかります。登録免許税9,000円分の収入印紙と手数料4,800円分の振り込み領収書を同封しましょう。

まとめ:柔道整復師の道は柔整国試合格から始まる

柔整国試の合格率は63%前後でした。ただし、新卒の合格率は83%前後と高めです。新卒生は、学校の授業だけでなく、補修制度の利用や自習にも力を入れましょう。既卒生は限られた時間で効率よく勉強する工夫が必要です。空白ができないよう学習計画を立て、勉強を継続することが大切になります。

また、国試は必修問題と一般問題の両方で合格基準を満たす必要があるので、まんべんなく勉強しておきたいものです

柔道整復師としてのキャリアは、柔整国試に合格してから始まります。柔道整復師免許を受け取るため、試験合格後は柔道整復研修試験財団への登録申請を忘れないようにしましょう。

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