【柔整師・鍼灸師の面接対策(下)】就活生にありがちな勘違いとは?
(画像=keshikifechi/stock.adobe.com)

柔道整復師・鍼灸師の面接対策について人気治療院の採用担当者がアドバイスするシリーズの2回目。前回(企業はあなたのここを見ている!)に続き、面接官が就活生のどんな部分を見て合否を判断しているのか、その内幕を明かしてもらいました。就活生にありがちだという勘違い、ひょっとしたらあなたも?

目次

  1. なぜ繰り返す?NG履歴書の特徴
    1. 証明写真がはみ出ている・曲がっている
    2. 西暦と和暦が混在している
  2. こんな質問は評価が下がる!
    1. 自分の考えを無意識に押し付ける
    2. 多忙なのに「社員の声を聞きたい」
  3. 自分の価値を上げずに給与が上がると勘違いしていないか
  4. まとめ:どんな時でも相手への配慮を心がけよう

なぜ繰り返す?NG履歴書の特徴

一発アウトの履歴書を平気で企業に送りつけてくる就活生が後を絶たない――。嘘のような本当の話です。「履歴書の書き方 柔道整復師・鍼灸師の就活で差をつける方法」でも触れましたが、治療家業界では「あるあるネタ」の一つと言えるでしょう。よくあるケースを紹介します。

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証明写真がはみ出ている・曲がっている

証明写真が枠からはみ出ていたり、曲がっていたりする履歴書をよく見かけます。常識がないと思われるだけでなく、ズボラな人という印象を採用担当者に与えてしまいます。決められたことを守る意識が欠如した人だとも判断されかねません。「もし採用したら社内ルールを守らないのではないか」と、マイナスの評価につながります。

西暦と和暦が混在している

生年月日は平成なのに学歴や職歴は西暦になっている、といった履歴書も残念ながらよくあります。こちらも、簡単なルールを知らないと思われるだけでなく、自分で思いつきのまま書いているだけで、相手に伝えようとする努力が見えないと判断されます。

そればかりか、仕事の遂行能力すら疑われる可能性もあります。治療家は患者様の些細な変化を身体面だけでなく表情や会話からキャッチし、心まで笑顔にしなければならない仕事です。自分が作成した履歴書を見て相手が抱くであろう違和感を感じ取れない人が、患者様の心の変化まで気づくというさらに難しい仕事が務まるでしょうか?

こんな質問は評価が下がる!

正しい履歴書を送付して書類選考をクリアしても、次は面接や治療院の見学という難関を越えなければなりません。ここで必ずと言ってもいいほど求められるのが「逆質問」です。面接の最後や見学中に「何か質問はありませんか?」と聞かれることがよくあります。ところが、勘違いの質問が後を絶ちません。例えば次のようなケースです。

自分の考えを無意識に押し付ける

学生の求職者に多いのですが、自分の価値観を押し付けた質問をする方が少なくありません。例えば、にぎやかで活気のある治療院が良いと感じている学生が、落ち着いた雰囲気の治療院を見学した時のことです。

「なぜA社のように、にぎやかに患者様に接しないのですか」。まるでB社のやり方が間違っていると言わんばかりの口調です。

社会人経験のない新卒の学生の場合、自分の価値観に合わない治療院の運営自体が間違いだという視点で質問しがちです。面接官からすれば、経験のない学生から「上から目線」で非難されているように感じ、不快な気持ちになります。場合によっては理由の説明をせず、適当に受け流すかもしれません。

どの治療院も患者様に対して確固たる考え方を持って運営しています。不用意な質問をすることで治療院の方針を聞く貴重なチャンスを逃してしまうことにもなります。

採用担当者としても、「この学生は見たこと体験したことに対し、理由を深く考えずに自分の意見を押し付けてくる」と評価せざるを得ません。そんな人が果たして患者様から信頼を得られるだろうか?と思ってしまうのです。

ところで今の事例、実はほんの少しの工夫で印象がガラッと変わります。例えば、「A社は活気があってワイワイと患者様に接していましたが、こちらは落ち着いた雰囲気なのですね。何か理由があるのですか」と言い換えてはいかがでしょうか?

このように、各社の違いの背景を理解しようとする質問なら全く問題ありません。むしろ違いを理解し、自分に合う治療院はどちらなのかを真剣に考えている人なのだと高評価につながるでしょう。

多忙なのに「社員の声を聞きたい」

社員の生の声を聞くことは会社の雰囲気を知るために非常に重要です。採用担当者も基本的には歓迎しますが、状況次第では気を付けなくてはなりません。

治療院が忙しくない時なら問題はないのですが、患者様が次々と訪れているような状況では印象が悪くなります。

見学時に目の前で忙しい状況を見ているにもかかわらず、先生に質問させてほしいと希望する学生もまれにいます。採用担当者からすると、相手の状況を気にしない自己中心的な人物だと判断します。

患者様だけでなくチームワークも乱す人材だと判断される可能性があるので、治療院の状況には十分気を付けましょう。

自分の価値を上げずに給与が上がると勘違いしていないか

昇給やボーナスなど、お金のことを繰り返し質問する求職者が多いです。しかし、どうしたら稼げるかを知らないまま聞いている方が多いと感じます。

この質問をする方にありがちなのは、学生でも転職希望者でも積極的に勉強するタイプでないということです。「今の自分のままどうすれば給与を上げるか」という発想になっているのです。

自分の価値が上がっていないのに、どうして給与が上がるのでしょうか?

給与を上げるには、よりたくさんの患者様を診られる先生に成長する、もしくは結果を出して役職を上げる、といったステップアップが必要であることは言うまでもありません。

お金以外でもそうです。

「たくさんの患者様を治療したい」と言う割に勉強の意欲が見えず、自分に投資するという発想がありません。会社から与えられた環境だけで成長すると思い込んでいます。

もちろん、会社も成長機会は用意します。しかし、結局は本人の自己投資の度合いによるところが大きいのも事実です。残念なことに、そのことを認識できていない人は多いです。

まとめ:どんな時でも相手への配慮を心がけよう

いかがでしたか。少々辛口だったかもしれませんが、読者の皆さんに納得いく就職活動をしてもらいたいという一心でインタビューに応じました。履歴書にせよ見学にせよ、常に相手への配慮を心がけるようにしましょう。そうすれば、どんなシーンでも大きなミスを犯すことはないでしょう。この記事が少しでも皆さんの将来に役立てば、これ以上の喜びはありません。

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