浪人1年 勉強方法を変えたら合格できた 国試浪人の体験談(上)
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柔道整復師・鍼灸師の国家試験まで残すところあとわずか。受験を控える皆さんは日に日に緊張感が高まっていることでしょう。勉強方法に正解はありませんが、自分に合わない方法で勉強を続けても思ったように成績が伸びません。そこで今回は、現役時代は不合格に終わったものの、勉強方法を見直して翌年に見事合格を果たした柔道整復師の先生に体験談をお聞きしました。皆さんの勉強方法で参考になる部分があるかもしれません。2回に分けてお届けします。

目次

  1. 「過去問をやれば合格できる」を勘違い
  2. 卒業後、勉強方法を変えて成績アップ
  3. いろいろなテキストに手を出すのはNG

「過去問をやれば合格できる」を勘違い

「国家試験対策として過去問を徹底的に解きなさい」――。こんなアドバイスをよく耳にします。過去問を解くことで出題傾向や問題のパターンをつかむというのが主な目的で、実践している読者の方も多いと思います。しかし、「過去問を丸暗記すれば国試に合格できる」と勘違いしている人はいないでしょうか?

実は私がそうだったのです。現役時代、過去問をとにかく丸暗記すれば国試に合格できると思い込み、間違った勉強法を国試直前まで続けました。そして本番当日、少し違う切り口で出題されただけで全く解答できないという事態に陥ってしまいました。

本来、過去問というのは、「なぜこの解答は正解で、この解答は不正解なのか」と問題の意図を理解しながら解くのが正しい取り組み方です。このプロセスを完全に飛ばしてしまっていたのです。

もちろん、過去問の丸暗記で何とかなる科目もあるにはあります。しかし、当たり前のことですが国試は11科目もあります。丸暗記だけで合格できるわけがありません。特に午後に実施される教科、リハビリテーション医学や整形外科学は全く正解できませんでした。

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卒業後、勉強方法を変えて成績アップ

現役の時は本格的に勉強したのは11月からでした。10月に認定実技審査があったので、審査が終わるまでは、認定実技審査の勉強しかしませんでした。外部模試も受験していたので、まったく他の勉強をしていないわけではありませんが、「まず認定実技審査に合格しよう」という感じで勉強していました。

実はこれには国試対策のメリットもあるのです。認定実技審査の勉強をしっかりやっておくと、国試の必修問題は楽に解けます。実技審査の内容がそのまま筆記試験になるイメージなので、「実技審査後に一般問題を勉強すればいいか」という感じでした。

過去問を丸暗記する方法で勉強を始めたのは11月初旬頃。「得意科目はこれ!」というものはなく、どれも微妙な感じでした。丸暗記だけで内容を理解しようとしていないため、どの科目を伸ばさなくてはならないのかが分からなかったのです。

例えば、人体を理解しようとして勉強していたら、「解剖学は身体の地図だな」とか、「生理学はその地図上でどんな役割や働きをしているのかな」とか、「病理学や一般臨床医学はその地図上で病気が起きた時にはどうなるのかな」などと各科目の内容同士をつなげて勉強できていたはずです。

しかし、解剖は解剖、生理は生理などと個別に暗記しようとしていたので、今思えばものすごく効率の悪い勉強法でした。そのことに気づいたのは不合格になってからです。そこからは、2回目の国試受験に向けて勉強のやり方を変えていきました。

例えば、肝臓だったら肝臓を解剖→生理→病理みたいな感じで各部位を縦軸で勉強しました。

それが効果的だったのでしょう。国試の午前は必修で解剖学、生理学、病理学、運動学がありますが、2回目の国試では運動学以外はほぼ正解することができました。「今年落ちたら、もう来年受からないな」と思うくらいの手ごたえを感じました。

私の下の学年から教科書が変わったのですが、それでも手ごたがあったので「すごい、行ける!チャンスだ!」と思ったほどです。

いろいろなテキストに手を出すのはNG

現役の時はいろいろなテキストを使っていました。プリントも各教科の先生からたくさん配られましたし、教科書に加えて黒本や過去問も使っていました。

でも、使っているテキストごとにメモをしていたので、国試当日にどれを持っていけばよいのかが分からくなりましたし、大荷物で行くわけにもいかないので困りました。

だから、2回目の受験勉強では、ひとつのテキストに集約して勉強することにしました。卒業後、整骨院で働きながら勉強することにしたので、持ち運びに便利な黒本に集約して勉強内容を書き込むことにしたのです。

ただ、黒本は持ち運びに便利な分、小さいので余白に書き切れないときがあり、その場合は紙や付箋を貼り付けるなどの工夫をしました。

黒本中心で勉強し、どうしても分からないところを教科書で補完しました。過去問を解いていて分からない部分で、黒本を調べても「こんな内容書いてあったかな?」という部分が教科書で調べるとちゃんと載っているのです。

現役時代、先生から「教科書をしっかり使って勉強しなさい」と言われてもピンとこなかったのですが、この勉強方法に変えて先生の言っていたことが理解できました。

卒業後に実感するなんて遅すぎますね(笑)。だから、現役の学生の皆さんには「毎日の学校の授業をおろそかにせず大切にしてください」と伝えたいです。私は働きながら限られた時間で結果を出すために黒本中心の勉強方法にしましたが、本来は学校の授業と教科書をしっかり活用すれば合格できると思います。

◇  ◇  ◇

いかがでしたか。学生の皆さんの中には、「しっかり勉強しているのに中々成績が上がらない」「何が悪いのか分からない」と悩んでいる方も多いと思います。結果の出ない方法で努力し続けても、今と変わらない結果しか生み出さないかもしれません。慣れ親しんだ勉強方法を変えることは怖いかもしれません。でも、何かを変えなければ、結果は何も変わらないことも覚えておいて勉強に活かしましょう。

次回は、暗記で工夫したことや2回の国試受験を通して後輩に伝えたいことを話していただきます。

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