柔道整復師・鍼灸師の転職活動が多い時期はいつ? 始める前にやっておくべきポイント
(画像=mshin/stock.adobe.com)

柔道整復師・鍼灸師はさまざまな活躍の場がある職種です。働き始めた当初は将来やりたいことがはっきりしていなくても、患者様と接する中で自分のやりたいことが明確になり、転職を考える方も多いです。退職を切り出した際に認められやすい時期を知っておくと、現在の職場に迷惑をかけずにスムーズな転職を実現できます。転職のタイミングを知って、円満な転職活動をしましょう。

目次

  1. 転職活動が多い時期とは
  2. 転職活動する前に整理しておくこと
  3. 今の職場と退職予定時期で合意を得ておく
  4. 転職を思いとどまることも選択肢に入れる
  5. まとめ:現状の不満をまず棚卸ししてみよう

転職活動が多い時期とは

売り手市場の柔道整復師・鍼灸師は常に人材募集が行われていますが、求職者の応募が集中する時期とほとんど動かない時期があります。すぐに人材採用ができない業界なので、社員が退職するとしても、患者様やスタッフに負担がかからない時期での退職を会社が依頼することが理由だと思われます。

具体的には3月、6~8月、11~12月に集中することが多いです。柔鍼キャリア編集部が転職経験者数人にヒアリングしたところ、以下の理由で転職活動が活発になるようです。

【3月】
4月の新年度に切り替わるタイミングで転職をしたい。

【6~8月】
グループ院で働いている転職者が、新人研修が終わり、新人が現場に配属されるタイミングで人員的に余裕が出るので転職活動を始めた。

【11~12月】
患者様への挨拶や社内での業務引継ぎに3か月程度はかかると見込み、新年度に合わせるために転職活動を始めた。

会社の規模や社風によって差はありますが、職場に迷惑をかけない時期を見込んで転職活動をされている方が多いことが分かります。

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転職活動する前に整理しておくこと

治療院業界が売り手市場であることは事実ですが、中途採用市場は以前と比較すると狭き門になってきていることも事実です。今の職場に何らかの不満があり転職するとしても、「次の職場も嫌だったら辞めてしまえば良い」という感覚で転職するのはリスクが大きいです。

安易な転職を避けるために、自分のやりたいことが何なのかをまず明確にする必要があります。技術面、職場環境、家族やプライベートとの兼ね合い、将来の目標などさまざまな点で、今の職場で何が得られずに不満なのか、転職することで優先的に解決したいことは何なのかを整理し、明確にしておきましょう。ここでは、将来的に独立を目標としているケースを見ていきます。

  • 今の職場では新規開院の計画がないので、どんなに努力しても院長になるチャンスがない
  • 独立するためには給与面でも好待遇を実現しないと資金面で目途が立たない
  • 今の職場は深夜まで業務があり、家族との時間やプライベートの時間が全く持てない

このようにさまざまな不満を洗い出してみましょう。その上で、次の職場で最も優先したいことは何なのかを考えましょう。絶対に解決したい不満は何かを考えてみてください。

ここで大切なのは、「全ての不満を解消しようとしないこと」です。全ての不満を解消できる職場はまずありません。将来の目標を実現するため、「今は何を得て、何を我慢するのか」を明確にしておくことが、転職先で不満を持たずに働けるポイントとなります。

今の職場と退職予定時期で合意を得ておく

今の職場と退職時期について合意を得ておくことも重要です。退職してから転職活動すればよいと思いがちですが、職歴にブランクが生じないなど、在職中の転職活動には様々なメリットがあります。

一方、在職中に転職する際によく見かけるのが、会社側と退職可能時期の合意を得ないで転職活動をしているケースです。国家資格者の確保は、どの治療院も最も苦労している部分です。急に退職を相談しても「後任が決まるまで待ってほしい」と言われて退職日が決まらないケースがよくあります。

治療院は国家資格者がいなければ成り立たない仕事ですので、一人で診療している治療院では、退職イコール閉院のリスクがあり、経営者も必死で止めることが多いです。

また、転職を決めたとはいえ、自分を慕ってくれた患者様と別れるのは心情的に辛く、経営者に言われるがままズルズルと退職時期を延ばした結果、転職のタイミングを失ったという話もよく耳にします。

国家資格者の確保に苦労しているのは、転職先の治療院も同様です。良い人材だと認められ、内定をもらった場合でも、いつ入社できるか分からない状態であれば、内定取り消しはあり得ることです。

民法上では退職申し入れから2週間で退職することは可能ですが、同じ治療業界で働くのならば、今の会社と今後どこでご縁があるか分かりません。患者様へのご挨拶や業務引継ぎの期間をしっかり確保し、可能な限り迷惑を掛けない状態で退職することを考えると、3か月前を目安にした方が良いでしょう。

これだけの期間があれば業務引継ぎなどが円滑に行われるだけでなく、仮に後任が決まらなくても、「3か月待ったのだから仕方がない」と周囲も考えてくれ、堂々と退職できます。

転職を思いとどまることも選択肢に入れる

将来を考えての転職ではなく、単に「今の職場から離れたい」という気持ちで転職活動する方がいますが、おすすめしません。

「隣の芝生は青く見える」ということわざの通り、他の環境は誰しも魅力的に映るものです。ましてや、自分の職場に不満がある方にとってはなおさら魅力的に映るでしょう。転職活動と並行し、今の職場への不満は本当に新しい環境でしか解決できないのか冷静になって考えてみましょう。

もしかしたら、自分がそう思い込んでいるだけで、経営者や先輩と相談したら解決できる問題かもしれません。転職希望を打ち明けることは退職の意思が伝わるのでおすすめしませんが、一緒に働く仲間として自分の夢を実現するためにどうすればよいかというスタンスで相談してみてはいかがでしょうか。あなたが持っている不満を知らなかっただけで、相談することで解決策を提案してくれるかもしれません。

転職活動を始めると、どうしても今の職場に留まるという考えが欠けてしまいがちですが、自分の目標を達成するためにメリットがある環境はどちらなのかという視点で考えてみましょう。

まとめ:現状の不満をまず棚卸ししてみよう

転職を「今の職場で頑張ることができない」とネガティブに考える人もいますが、自分のキャリアを考えた上で必要なものを求めて転職するのであればポジティブなことだと思います。大切なことは、将来の目標に対して今の職場の何に物足りなさを感じているのかを棚卸しすることです。その物足りなさは、新しい職場で解決できるのか、それとも今の職場で解決すべきなのかをしっかり考えてみてください。転職希望者はもちろん、転職を考えていない方も一度考えてみることで自分のキャリアを考えるきっかけにもなります。

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